すみません。今日は断食の話を中断しまして、
ちょっと思うところがあり、久々に寝ない赤ちゃん話です。
今年の春、ご近所さんに女の子が生まれました。
この子がほんっっっっとうに始終泣いてる赤ちゃんなんです。
うちの斜め隣の家なので、泣きっぷりがよ~く聞こえます(^^;)
生まれた当時から半年間くらいは、休日など、私が家にいると
「とにかくずーーーっと泣いてるなぁ」という印象を受けました。
泣きやんでいる間よりも泣いている間の方が長い。
大げさと言われそうだけど、それくらいすごかったんです。
私はそれを耳にしながら、思っていました。
ああ、ハゼ丸と同じだ…初めてその「となりのギャン泣き赤ちゃん(笑)」にご対面した時、
小さな顔で繊細そうながらも、はっきりと意志のあるような瞳に、
「ああ、やっぱりハゼ丸に似ている…」と思ったものです。
最初の3ヶ月くらいの泣きっぷりは相当なものでした。
時々、お母さんが「はいはいはい、今行くよぉ~」と
言っている声も聞こえます。
この子は、このお宅の二人目のお子さんで、
上には小学生のお兄ちゃんがいます。
お兄ちゃんが赤ちゃんに何かやらかしてしまう?時があるのか、
たま~に、お兄ちゃんがお母さんに叱られているのも聞こえます。
私自身は「二人の子供のお母さん」ではないので、
きょうだいの家庭の大変さというのはまだ分かりませんが、
同じギャン泣き赤ちゃんを持った母として、
赤ちゃんの泣き声が聞こえるたびに、
お母さん、本当に頑張っているなぁ…と共感していたのでした。
で、ある日のこと。赤ちゃんを連れたそのお母さんに会った時、
「うちも一日中泣いてたからよく分かる。大変だよね」と思わず声をかけました。するとそのお母さんも、
「日中はホントにね…でも夜はすーっと寝てくれるから助かってる」なんて言っていました。
そういえば、夜はうちも窓を閉めて寝てしまうので
聞こえてないだけかと思ったけど、確かに夜中(12時過ぎ)に
赤ちゃんの泣き声が聞こえる、と思ったことはありませんでした。
夜しっかり眠れれば、お母さんの体の負担はだいぶ軽減されます。
日中は大変かもしれないけど、それなら良かったね~(^^)
などと話をしてその日は別れました。
でも、その後。生後半年くらいでしょうか、またそのお母さんと会った時、
「最近、夜の8時~12時が濃厚バトルタイムなのよ~」と(笑)
烈火のごとくのギャン泣きで、寝かしつけが本当に
シャレにならないほど苦労する地獄の4時間なのだという話。
そう言われてみれば、確かにその時間帯はバトルな音が…(^^;)
そして別のお隣さん情報によると、洗濯物を取り込みながら
「今日も赤ちゃんよく泣いてるなぁ…」と思ってふと隣を見ると、
ダンナさんがベランダで抱っこしてあやしてるのに、
それでも激烈ギャン泣きだったそうで(笑)
いやいや、ホントに。ハゼ丸とは違う面も多々あるけれど、これぞまさしく
我らが「寝ない、泣きやまない赤ちゃん」だなぁ…と思いましたね。
そのお隣さんパパ、ママの肩にそっと手を置いて、
うんうん、分かるよ…(-ω-)と言ってあげたい気分でした。
ちなみに、その赤ちゃんが産まれて以来、お隣さんパパに
地元周辺で意外な時間に会うことが多くなりました。
そのお父さんは、とある専門職をされているので、
時間や休暇にだいぶ融通が利くのかもしれません。
この1年くらいは、なるべく仕事よりも育児を優先して、
お母さんの負担を軽減しようという様子が伝わって来ました。
そんな中。先日、友人が立てたスレでパパの育児休暇についての議論があり、
私も自分の体験を元に、書き込みをさせてもらったんですね。
核家族でジジババの協力がかならずしも得られない今の時代、
パパの職場環境が「育児なんてしないで仕事に没頭しろ」だったなら、
それは産後母に「死ね」と言っているも同然だという趣旨でした。
「死ぬ」なんて大げさに聞こえるかもしれないですけど、
でも、どんなに強くてどんなに物事を器用にこなせる女性でも、
産後をお母さん一人で乗り切るなんてことは、できません。
産後うつも誰にでも起こりうることで、決して他人事ではありません。
しかも、相手がギャン泣き赤ちゃんだったら余計です(^^;)
日本の社会が未だにしがみついている「子育ては母親がやればいい、
男は仕事に専念」などという古い体質は変えるべきだ、
というトピ主さんの主張に共感して、私も書き込みをしました。
そしたら、ですね。私も知らないよその方のコメントに、
「育児ノイローゼ(←私は産後うつと書いたのですが)と
書いてる方がいましたが、それはやはり今の若い人たちが
大人になれないまま結婚して、理想と現実にギャップを
感じての結果なのかなと思います」などとあって、あらあら…と思いました( ̄ロ ̄)
その方はもう成人に近い大きなお子さんがいる男性の方で、
育児休暇には基本的に反対という立場の方でした。
私も「大人になれない若い人」のくだりには正直ムッとしたのですが、
それだけ立場が違えばこういう意見の人もいるだろうし、
それに対してああだこうだ言っても仕方ないなと思い、
特にそれ以上はコメントしませんでした。
確かに、私もまさに「大人になりきれていないまま」
子育てしてるなぁって反省する日々ではあります(^^;ゞ
子供を産んでから、理想と現実のギャップにとまどった、
という実感も、正直あります。
でも、今は女性も仕事を持って、結婚後も退職せずに
社会とのつながりの中で生活している人が多い中、
それが出産後はいきなり家庭にこもりきりになるわけです。
それもたった一人で泣きやまない赤ちゃんの面倒を見続ける。
このギャップに戸惑わない人など、いったいどこにいるのでしょうか。
昔にくらべて、ジジババの協力も得にくい家庭が多かったりします。
我が家も、両親共に当時はまだバリバリ働いていたので、
里帰りしても誰もいない家庭。結局、里帰りはしませんでした。
そんな状況で、夫は仕事に専念し、一切の家事育児の協力は
期待できないとしたら、お母さんは本当に命の危険にさらされます。
まあ、そこまで極端にひとりぽっちでないにしても、
それだけ今の社会は昔とは違う、ということです。
でも、やっぱりね。自分自身が経験してみないと、子育てがいかに大変なものかなんて、
本当の意味では分からないんだなぁと思いました。
私も、筋金入りの寝ない赤ちゃんハゼ子をお世話していた当時、
「なんで私がこんなに大変な目に…」
と思って、くじけそうになったことが何度もありました。
でも、今では「こういう苦労をしてきたからこそ、
他の人達が大変な時、それを理屈じゃなく分かってあげられる
自分がいるんだ」と、そんなふうに思えます。
もしもハゼ子がいわゆる「手のかからない」赤ちゃんだったら、
私は今頃、となりのギャン泣き赤ちゃんの声を聞いて、
「うるさいなぁ…お母さん、要領悪いんじゃないの?」
「大人になりきれない若い人が子育てに苦労してる」
とか思って、優越感にひたるやなヤツになってるかもしれません(笑)
「子育ては思い通りにならないことを学ぶ場」という桶谷のK先生の言葉を、こんな時、思い出します。
苦しい時こそ上り坂。
「寝ない、泣きやまない赤ちゃん」ハゼ子に、
私は日々育ててもらっているのだなぁと思う今日この頃です。
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